コレクターズ・ユニバース・ジャパン(東京都中央区)は「PSA」の屋号で、トレーディングカードの真贋・グレーディング事業を行う。本部のある米国では91年からサービスを行い、4000万枚以上のトレカを鑑定してきた。トニー・アラム代表に、トレカの米国事情と、日本市場の将来予測を聞いた。
米国のトレカ鑑定機関が日本に注目
今年1000万枚の鑑定見込む
依頼件数が倍々で増加
PSA 日本支社
トニー・アラム代表
日本で生まれた希少カードを守る
── 日本での事業は、いつごろから。
アラム 会社自体は18年の7月に設立しまして、11月に事業を開始いたしました。
実は、海外に支店を作るのは、諸外国の中でも日本が初なんです。
── そうなんですね。なぜ日本に。
アラム 一つは、ベースボールマガジン、エポック、ポケモン、コナミなど、カードに力を入れている会社がありますし、アメリカと同等あるいはそれ以上の熱意を持ったコレクターさんがいると見込んでいることです。また2つ目に、今後徐々に歴史ある古いカードが出てくると判断し、タイミングとしては今が一番いいということで、進出しました。アメリカでは100年以上前の「ヴィンテージカード」がありまして、日本のカード市場も「プロ野球チップスカード」がもうすぐ半世紀、ポケモンや遊戯王も、大体20〜25年経っています。
第514号(2021/6/25発行)11面