古物市場「木曜の会」、脱サラや副業者など会員の約3割が新規参入 

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古物市場「木曜の会」、脱サラや副業者など会員の約3割が新規参入 

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「コールマンのアウトドアチェア、これが1つ800円」。振り人が発句すると、別の市場スタッフが「売ったら1万円にはなるね」と便乗する。競り上がっていき、最終的には1650円で落札された。

太田から館林に移転

新規歓迎、雑貨が高利益に

常時50人以上が参加している常時50人以上が参加している

群馬・館林で毎週木曜に小物雑貨や家具・家電等を競るのが、「木曜の会」だ。不用品回収や買取りを手掛けるアイ・アイ・ケー(群馬県太田市)が2014年に立ち上げた市場で、今年6月に会場を太田から館林に移転させたばかりだ。移転後、常時50人以上が参加している。アイ・アイ・ケーが物量の約半分を調達するほか、15社程がそれぞれ出来高10万円前後の品物を売りに出している。

新規会員が増え、現在のべ会員数のうち約3割がここ1年程で入会した新規会員だ。「コロナ事情もあり、脱サラや副業者など、自立したいという若い方が増えています」(市場担当の飯島勝次氏)。現在は大型の家具・家電よりも、新規・既存含め小物の需要が高まっている。取材をした7月8日は、アイ・アイ・ケーが自ら個人の顧客より回収や買取りをした品物のみで、開始から2時間近くをかけて競った。

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第516号(2021/7/25発行)25面

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