フランスで2014年に創業したスタートアップ企業「バックマーケット」が21年3月に国内向けサービスを開始した。運営はバックマーケットジャパン(東京都渋谷区)が担う。適正な中古スマホを買えるアルゴリズムによって、若年層を中心に中古スマホ購入の新たな選択肢を提供していきたい考えだ。
独自アルゴリズムで安心訴求
機種/容量/品質/カラーごとに1枠のみ販売枠を設ける
整備品専用で信頼を獲得
同社はバックマーケットを「リファービッシュ品専門のマーケットプレイス」と表現する。リファービッシュ品は事業者の手で、初期化・修繕を行った端末と定義している。
欧米圏では中古品とリファービッシュ品における品質の乖離が大きく、同社プラットフォームは中古スマホを安心して買えるサービスとしてフランスを中心に高い認知度を誇る。既に欧米を中心とする16カ国に進出し、世界全体で出品1500社、ユーザー500万人に達する。
こうしたヨーロッパのEC企業が日本に拠点を置き本格参入する事例は珍しい。日本で営業責任者を務める柴田駿平氏は、これまで外資系EC企業で10年以上にわたり国内事業拡大に関わった実績を持つ。開始半年時点でのバックマーケットの業績は「当初の予定より好調な滑り出し」と振り返る。
第520号(2021/9/25発行)7面