高齢者が次々と動物を飼い、ゴミ屋敷化+多頭飼育になるケースが頻発しています。今回は団地で野良猫を餌付けしていた女性が介護施設に入ることになり、生前整理を依頼された現場の事例をご紹介します。
発泡スチロール箱には猫の遺体
e-デザインのホームページ
「高齢単身者による猫の多頭飼いとゴミ屋敷がセットになったケースは少なくありません」。そう語るのは生前整理・遺品整理のe-デザインを運営するけやき企画(東京都立川市)の村田光太郎代表だ。
猫は繁殖率が高く、1組のオスとメスでも1年後には20頭以上になる。体力の衰えや経済的な理由から、面倒を見きれなくなると居住環境は悪化し、近隣にまで迷惑が及ぶようになる。村田代表が手掛けたのもそのような案件だった。
第520号(2021/9/25発行)23面