緊急事態宣言が明けてひと月半以上が経過した今、景気のトーンが上向いてきたような感じがしますね。今年の年末商戦は、なんとか笑って過ごしたいものです。
ところで「売れ筋」や「死に筋」って、現場でちょくちょく出てくるワードですよね。言葉のとおり、売れ筋は売れやすい商品やカテゴリを指し、死に筋は逆に売れ行きが良くないものを指します。ブランド古物の現場でもよく「小売り筋」や「海外筋」なんて言われる商材があります。なんとなくニュアンスは分かるけど、具体的な意味は知らない方も多いような気がします。今回は市場でよく出てくる○○筋の意味をお話します。
"知ってるつもり"の業界用語を再確認
「小売り筋」は、"そのまま小売り店に出せるような商材"です。時計を例に挙げれば、「付属品が完備していて」「ガラス(風防)に傷がなく」コンディションが良いモデルです。また、一般的に広く知られていて需要が多い有名モデルであることも条件です。そして、付属品の中でもボックス(箱)が付いているか否かが、海外筋との分かれ目になります。
第524号(2021/11/25発行)19面