ビューティガレージ、フィットネスジム中古機器の取扱い開始 ビジネス支援を「健康」領域まで事業拡大
2022年01月22日
美容サロン向けビジネス支援のビューティガレージ(BG・東京都世田谷区)が、「健康」領域まで事業拡大させている。フィットネス・スポーツジムからの不要機器の買取りから着手し、既に大手ジムから引き合いを集めている。リユースを祖業とするBGは、新品販売や店舗設計など業容拡大で年商200億円近くに成長。同様のロードマップの下、健康業界でもプラットフォームの役割を担う考えだ。
サロン50万会員基盤を活用
ジムガレージのホームページ
フィットネスジムなどに向けた中古機器の買取・販売などのビジネス支援は、このほど立ち上げた連結子会社ジムガレージとして展開。廃業や新品入替などを理由に不要となったジム機器の買取りから始めており、2月以降にローンチする自社のマーケットプレイス上で再販する予定という。マケプレ運営の知見は理美容機器や材料などを扱うBGのEC事業で既に得ており、ジム機器のマケプレにおいてもメーカーが出品できるようにする。
業界内の商習慣として、「ジム機器メーカーとジム運営事業者の両大手は、互いに直取引を行う関係が強い」(ジムガレージ 鴨川努社長)。マケプレヘのメーカー出品を強化する施策として、ジムガレージでは、BGの主要顧客である美容室やネイルサロンなどの50万会員からマケプレへの利用を促していくという。「住宅地立地の小規模サロンは、足元では都市部の店舗と比べてもコロナ禍の影響がそれほどなく好調のよう。こうした店舗が今、新規事業としてパーソナルジムを出店したり、サロンの中に併設してフィットネスサービスも始めたりなど、事例が増えている」(同氏)。大手ジム機器メーカーが直に接点を持たない小規模サロンにも、ジムガレージのマケプレを通して商品訴求できるメリットを生み出す。
今後ジムガレージでは物販に加え、BGと同様に、経営者や開業検討者への店舗設計や開業支援も始める。BGでは、一級建築士を抱えて店舗設計デザインができるグループ会社を傘下に収めており、フィットネスジム開業においてもそのリソースを活かす。
第528号(2022/1/25発行)1面