18年に開業したリサイクルショップ、ファニクル(宮崎県宮崎市)では石膏ボードの壁に油性ペンで自由にメッセージを書き込むことができる。SDGs(持続可能な開発目標)にちなんだメッセージが多く、お客と一体になることで葛原秀雄社長は事業運営の原動力としている。
壁に書き込みできる店
SDGsを皆で盛り上げる
書き込みはそのまま消さない
インスタではあえて値段を明記せず、来店を促している
壁の書き込みは創業時にクラファンをした際に開始。支援者が中心となって書いていき、それが落ち着くと一般のお客も書き込めるようにした。壁の上の方にSDGsに対する同店の解釈や起業理念が掲げられていることもあり、メッセージには同店を応援するものやSDGsに言及するものが多い。
壁の書き込みをずっと続けてきたのは起業当初の思いを忘れないためだ。同店は理念を重視する経営を標ぼうしており、それを壁への書き込みという形で世間にいつも公表しておくことで、自店舗を律することを意図している。葛原秀雄社長はリクルート出身で20代で同店を起業した経緯があり、柔軟な考えを同店に持ち込んでいる。
第529号(2022/2/10発行)15面