古書を扱うユニークな取組みを紹介します。
2月に開店した古本屋かえりみち(愛知県春日井市)は手紙も同封する選書サービスを展開する。選書は、お客の要望に応じて店主が本を選んで送るもので、そこに手紙を足すことで同様の取組みと差別化している。場合によっては5枚もの便せんを綴るなど、悩みに丁寧に寄り添うことで、顧客の心を鷲づかみにしている。
手紙も送る古本選書
5枚の便せんで心を鷲づかみ
手紙の内容は忘れないよう記録している
選書サービス「本の小包」はこれまで2度実施。計30人近くに送り、2回とも注文した常連も。池田望未店主は文章を書くのが得意なのも手伝って、選書には手紙を同封。それに感激したお客が、インスタのストーリーに上げたりメールで長文の返信を寄こしたりするなど、反響を呼んでいる。中には「思わず泣いてしまいました」といった声も聞かれるそうだ。
第532号(2022/3/25発行)20面