新品の洋服と古着を扱う「SPINNS(スピンズ)」を中心にファッション事業を全国に展開するのが、ヒューマンフォーラム(京都府京都市)だ。新品主体だが古着の取り扱いを拡大、またこれまで海外古着の仕入れを中心に行ってきたが、国内古着の買取り等にも乗り出すと言う。岩崎仁志社長に聞いた。
古着ミックス型店を32店舗展開
3年で50店舗を出店
買取事業にも着手
ヒューマンフォーラム(スピンズ)
岩崎仁志 社長
── スピンズを中心にファッション事業を行っていますが、古着を扱っているのはどの業態になりますか。
岩崎 スピンズの他に古着を扱っているのは衣料品や家具、カフェを複合的に運営するmumokuteki(ムモクテキ)、古着専門の森(モリ)ですから全部で3つですね。売上約60億円の内、約9割をスピンズの事業が占めています。
── コロナで新品アパレルは苦戦を強いられたと思いますが。
岩崎 今スピンズは32店舗ですが、全体で10店舗ぐらい閉めましたね。ただ、コロナ前から利益が出ている店が3分の1、トントンの店が3分の1、赤字寄りが3分の1ぐらいで、トータルで見ると収益化していた状態でした。赤字店舗の立て直しをずっと図っていたのですが、コロナに入り、そうもいっていられなくなったので、不採算店の撤退を進めたという感じです。
第534号(2022/4/25発行)9面