アスラネット、動物保護団体に寄付
2022年05月03日
リユース事業を展開するアスラネット(愛知県春日井市) は1月、企業の非稼働品の買取りや販売代行のノウハウを活かした動物保護団体への寄付活動「みんなのきふ」を開始した。
社内でも猫を保護している
宅配で商品を買取り、そこで顧客から預かった買取価格とその後の再販収益の両方を動物保護団体に寄付するという内容。買取額だけではなく販売利益も寄付する点が特長で、自社の利益よりも社会貢献を重視している。宅配買取りの送料は同社が負担し、利用者のハードルを下げることを狙っているという。
サービス構想のきっかけは、2011年の東日本大震災で、動物に対するケアが後回しにされがちだと感じたことにある。現在も動物保護の状況は厳しく、譲渡先が見つかるまでの間、医療費を中心にケアには多大な資金がかかる。しかし団体には助成金が出ない。団体のスタッフには別の仕事で稼いで保護活動に使っている人も少なくなく、一般消費者からの支援は大切な財源だ。
現在、同社は8つの団体や個人とのネットワークを持っており、月額20万ほどを寄付。「この活動が知れ渡れば月100万円は寄付できるという見込みです。我々が率先して動くことで、日本全体に寄付の文化が広まればいいと思っています」と同企画の広報担当の山本さんは話す。
第534号(2022/4/25発行)21面