ブックオフコーポレーション(神奈川県相模原市)が遺品整理に本腰を入れた。個人から「おかたづけ」の依頼を受け付けるサイトを新たにリリースした。1年半ほど前より、不動産会社などからの紹介で遺品整理や不動産売却に合わせて家屋内にある物品を片付けかたづける取り組みを広げていた。今後は個人から直接の依頼を集めて作業現場数を増やし、物品の調達(仕入れ)につなげる。国内で再販が難しいものはマレーシアの店舗に輸出し、廃棄に回さないようにも取り組む。
5月23日にリリースした「ブックオフおかたづけサービス」のサイトより依頼を受け付け、遺品整理の資格「遺品3Rディレクター」を取得した自社のスタッフが個人宅を訪問する。家財全般を仕分けし、買取査定をする。リユース品として再販可能なモノを買い取ったり、リサイクル資源に回したりすることで、片付けの作業や廃棄に係る費用を軽減できる。
ブックオフおかたづけサービス
「例えば使用済み食器など、国内店舗で販売が厳しい物品でも、マレーシアの店舗で取り扱えるものがある。遺品整理を依頼するにもあまりに業者が多い状況の中で、『ブックオフであれば安心』と感じて選んでいただきたい」(ブックオフコーポレーション 有賀信也執行役員) 同社内で便利業務や営繕業務などを担うスタッフから片付けサービスにおけるチームを作り、対応する。
サイトリリース以前に事業者からの紹介で引き受けていた片付けでは、案件の6割ほどが遺品整理による依頼だったという。また今年に入り相模原市と連携し、空き家に関する悩みをブックオフ店舗にて無料相談できるサービスを始め、接点づくりにも力を入れていた。
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