ゴルフ・ドゥ、AI不正検知システム活用で購買中断率を3%以下に
2022年06月19日
ゴルフ・ドゥ(埼玉県さいたま市)がEC販売で成果を上げている。AI不正検知システムの活用により、顧客の不正リスクを自動で判断。「3Dセキュア」と呼ばれる専用パスワードの入力機会を減らし、最大20%を占めた購買の中断率を3%以下に抑えている。
EC"カゴ落ち"20%→3%以下に
AIシステムでパスワード入力を省略
カートに入れても購入されない「カゴ落ち」を改善
複数回のパス入力
途中離脱の要因に
ゴルフ・ドゥでは、21年4月に自社ECを一新し、「3Dセキュア」によるセキュリティの強化を実施。だが「3Dセキュア」のID・パスワードの入力の手間が増えたことで、購入希望者のうち約2割が「カゴ落ち」と呼ばれる購入手続きの中断につながっていた。
「ログイン時にアドレス・パスワード、購入前にクレカ情報を入力する手間がかかりますが、さらに3Dセキュア専用のパスワードを入力する手間がかかり、カゴ落ちが増加しました」(NET事業本部 林賢一 本部長)
AI与信でカゴ落ち減
不正利用の防止にも
そこで、セキュリティ対策をSBペイメントサービス(東京都港区)のAI不正検知システムに切り替えた。同社の決済システム側が蓄積したデータをもとに、過去の不正パターンを学習。ゴルフ・ドゥにおける購買単価も加味し、決済を行うタイミングで与信、不正リスクを3段階で評価する。
第537号(2022/6/10発行)12面