中古スマホ所有率が11%、2年で倍増
2022年06月18日
消費者の通信料への節約意識が進むなか、中古スマホの市場が急成長している。モバイル専門の調査機関であるMMD研究所(東京都港区)が4月に実施した「中古スマホに関する調査」を紹介する。
購入先、リユース店1位はハードオフ
MMD研究所では今回、スマホを所有する18~69歳の男女1万人を対象にメイン端末の購入・入手方法を聞いた。すると「新品のスマホ」が84.5%と最も多く、次いで「中古スマホ(修理・整備品を含む)」が11.6%、「友人・家族から譲り受けた」が3.3%だった。2020年4月の調査と比べると、中古スマホ率は5.5ポイント伸びて約2倍になり、新品のスマホは6.5ポイント下がった。
次に以前使用していた端末の処分方法についてたずねると、「自宅で保管している」が52.4%と半数を超えた。「キャリア下取り」は17.3%、「携帯電話買取店に売却した」は7.1%と、買い替えにともなう下取りや買取りはまだ主流でないことがうかがえる。
中古スマホの所有者500人に、購入した店舗・サービスサイトを聞いたところ、一番多かったのは「キャリアのオンラインサイト(認定リユース品)」で13.6%だった。2位はハードオフで13.2%、3位はブックオフで11.6%。
中古スマホの購入理由として「新品より価格が安いから」(36.2%)、「オンラインで購入できるから」(13.8%)、「SIMフリー端末が欲しかったから」(12.8%)といった声が多く、今後もますます中古スマホ市場の拡大が予想される。
第537号(2022/6/10発行)17面