ネット競売、主催者2割増

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ネット競売、主催者2割増

2022年07月07日

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インターネットでの競売サイト運営者をいう「古物競りあっせん業」の届出件数が、コロナ禍を契機に増加している。警察庁資料によると、令和3年末時点で前年から2割近く増えた。感染拡大防止の観点から、人が集わずリユース品の業者間取引ができる場が支持を集めている。高額なブランド品等で先行していたが、昨今は「道具市」で競られていた商材にもネット化の波が押し寄せている。

個人参加が後押し、「道具」にも浸透

道具市のハリマオークション道具市のハリマオークションでは手競りをしながらインターネットからの参加者の声も拾う

古物競りあっせん業とはネットでの競売(オークション)サイト運営者を指し、ヤフオク!等が代表例だ。業者間取引を専門とするオークション(古物市場)がネット専門型の場合も、この業に含まれる。

警察庁資料によると令和3年末時点の古物競りあっせん業の届出件数は、前年比約18.9%増(20件増)の126件。平成24年以降、届出件数や前年からの増加率は同時点が過去最多となった。

古物市場では、ネット形式に移行する例が2020年のコロナ第1波以降増えていた。本紙がまとめている「古物市場開催日程」では、「インターネット(全国)」の古物市場は20年3月10日号発刊時点で9ヵ所。今号(22年7月10日号)発刊時点では32ヵ所に増えた。

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第539号(2022/7/10発行)1面

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