トライズ、耕運機を独自リメイク
2022年07月16日
中古の工具や農機具を販売する「工具屋源さん」を展開するトライズ(静岡県浜松市)はエンジン式の中古耕運機を独自にリメイクした電動式耕運機をこのほど開発し、受注販売している。「様々な機械をモーターで動かす」という時代の変化を受け、耕運機にモーターを付けるアイデアをひらめいた。ガソリンが不要のため、環境配慮の面でも期待が寄せられている。
電動式で使い勝手向上
男性用の電動式耕運機
エンジンを取り除き、代わりに電動工具用の充電式バッテリーを2つ付けた。同社の技術者がリメイクを担っている。電動式耕運機は静かで軽く、ガソリン式よりも使い勝手が向上。家庭菜園を楽しむ女性や高齢者等から人気を集めている。値段は8万円~で、操作用リモコンやGPS機能や専用タイヤといったオプションを付けることも可能。まだ構想段階ではあるが、GPS機能をより発展させれば、将来的には遠隔で家から操作ができることもあり得るという。リメイク品の元となるエンジン式耕運機は、中古事業の買取りの場面で仕入れている。「燃料漏れの心配がなく、エンジン式に見られるひもを強く引っ張る行程も不用。動作の音が気にならないため、早朝の作業でも利用できる」と鈴木武治社長。
第539号(2022/7/10発行)20面