八王子市など5市、リユース事例発信へ 環境省のモデル事業に採択
2022年08月23日
環境省は8月19日、「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」の公募により、八王子市など5市を採択したと発表した。リユース事業者や市民団体と連携し、リユース施策の発信や横展開を促す。
正式名称は「使用済製品等のリユースに関する自治体モデル実証事業」で、位置づけは「地方公共団体がリユース関連事業者や市民団体等と連携した先導的なモデル施策を実施する事業」(環境省HP)とする。同事業において、環境省は東京都八王子市、神奈川県川崎市、神奈川県座間市、京都府京都市、京都府亀岡市の5市を採択した。
八王子市では、「オンラインを活用した不要品のリユース実証事業」として、市民の不要品を受け取り、オンライン上で譲渡先を探す事業を行う。
川崎市では、地域情報の掲示板サイトを活用して、持ち込みや回収で集めた衣類、食器、子供用品、家具家電等の使用済製品や、余った食品の再利用促進を図る。
座間市では麻袋を、草木類を剪定する自治会に配布して再利用するプロジェクトを推進していく。
京都市では衣服の回収BOXを設置し、再利用可能な衣服を小売り・卸事業者やイベント等で販売する。キャッチ(仮)と名付け、循環を創出する。
亀岡市では、粗大ごみも含むリユース可能品を地元のイベントで住民へ引き渡す事業を行う。引き取り手がいないものは、協賛企業が買い取り、次の引き取り手へ渡す。また、回収品追跡システムにより、ごみ処理の透明化を図るとする。
このうち八王子市はジモティー(東京都品川区)、川崎市は同じくジモティーと「おいくら」のマーケットエンタープライズ(東京都中央区)、亀岡市はエコミット(鹿児島県薩摩川内市)と提携を発表している。また京都市は古着店「スピンズ」のヒューマンフォーラム(京都府京都市)が主催するリユースイベント「循環フェス」を共催した実績がある。
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