中古品の仕入れ→販売、というリユース業務の一連で、事業者が力を入れるのは、売上げを生む基となる「仕入れ」のほうだろう。すると、「販売」などの定型業務はなるべく効率化を図りたい。オークションサイトを販路とする事業者が多いなか、これに係る業務に"RPA"を導入し、月60時間相当の業務削減につなげているリユース店の事例もある。RPAを紹介しよう。
オークションサイト関連業務、月60時間削減の例も
RPA導入支援を行うレイテクソリューションズ。リユース業界においては、30社程度の事業者を支援している
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、主にデスクワークをロボットが代行・自動化する概念を言う。人の勘や主観などが関係しない、「定型業務」であれば、ロボットに作業内容を覚え込ませるだけで代行してもらえる。
そのロボットとは、どう作るのか。プログラミングに関する専門知識が一切不要である「ノーコード」と呼ばれるものや、少ないプログラムコードで開発できる「ローコード」と呼ばれるものがあり、プログラマーでなくとも比較的容易に業務自動化ロボットを作成することができる。
30社程のリユース事業者を支援する、RPA導入支援会社のレイテクソリューションズ(東京都中央区)のプロジェクト推進部・樋口氏によると、「パソコンで行う業務であれば RPA を導入できます。きちんと業務内容を覚えさせれば、ミスなく 24 時間・365 日稼働、 人間が行うスピードの少なくとも約3倍、最大で約10倍にはなります」 と。
第542号(2022/8/25発行)21面