今月は、高騰カード具体例の中でも古いポケモンカードについて解説します。「昔のカードは価値が高い」といった話を小耳に挟む機会は多いのではないでしょうか。「旧裏面」と呼ばれる背面が古い紺色のデザインの中でも、状態が綺麗で海外の鑑定企業に送るとグレーディングが9や10がとれるようなカードで、配布枚数が少なかったり、初版と呼ばれるような非常に希少性の高い時代の発行カードに関しては高い価値がつく傾向にあります。一方で、昔のものなら何でもかんでも高い値段になるというのは誤りで、状態が悪ければ100円の値段にもならないカードも多数あります。保管状態が重要です。
エラー表記のランク10は5000万!状態がカギ
高騰したカードの具体例としては「かいりきリザードン」と呼ばれるエラー表記(正確にはミスプリント)の初期リザードンのカードがあります。こちらは海外需要も高く、鑑定ランクでPSA10がつくと5000万円以上の価値になり、最近ではYouTuberのヒカキンさんが購入したことで話題となりました。初版ではない初期リザードンも「かえんリザードン」と呼ばれ、状態が綺麗であれば5万~7万円程度の値段で取引されています。家の押し入れから出てくる夢のあるカードではあるものの、綺麗なまま保管されているケースは非常に少なく、傷がありボロボロとなると1万~5万円程度の価値になることもしばしばです。
第547号(2022/11/10発行)13面