「偽物ホビー」に続報

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「偽物ホビー」に続報

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本紙で4月に取り上げた、非正規品のガレージキット(以下、ガレキ)流通問題に動きがあった。9月に愛知県警察、10月に宮城県警、11月に新潟西警察署と本部生活保安課が、中国籍の王国仲容疑者と陳雅静容疑者を逮捕したと発表した。本紙では実際に被害を受けた企業に取材。その手口をお伝えする。

詐欺容疑で逮捕者 中国籍の男女2名

「偽物ホビー」に続報 ガレージキット非正規品の一例ガレージキット非正規品の一例

9月7日付の中日新聞は、人気アニメのガレージキットなど38個を買い取らせ135.4万円を奪い取ったとして中国籍の男女2名を詐欺の疑いで逮捕したと報じた。また10月には宮城県警が、11月には新潟西警察署と本部生活保安課でも同様に偽造のガレキ(ボークス、シリコントライブ)を正規品と偽り売却した容疑で同一人物を逮捕したと発表。各メディアが報じた。

容疑者の逮捕を発表した愛知県警生活経済課では、逮捕に至った経緯として「リサイクル店舗からの相談を受け捜査を開始しました」と回答。ただし「捜査の詳細については、コメントを控えさせていただきます。」と回答するにとどまった。

買取事業者の証言「断続的に誰かと電話」

弊紙では被害を受けた愛知県内のリユース企業に直撃。同社の話すところでは、22年2月頃に電話とLINE経由で中国籍の女性(容疑者)から問い合わせがあり、出張買取に向かった。場所は県内の貸倉庫で、約80種・計158点のホビーを査定、380万円の買取りで成約した。その後自社のSNSに買取商品をアップしたところ、知人を通じて非正規品の疑いがあると連絡が入った。

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第548号(2022/11/25発行)16面

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