10月後半から11月にかけて、年末商戦に向けた仕入れが加速してきました。先月より海外からの個人旅行が解禁され、インバウンド復調への期待もかかる中、特に小売り筋の商品を中心に動きが出てきている印象です。
相場に関しては9月下旬頃から回復の兆しが見られ、それまで下げトレンドだった時計が上昇に転じていました。期待感による買いが先行していた中、直近の相場感や市況はどうだったのでしょうか。
コロナ対策緩和で上昇トレンド続く
結論からいえば、11月に入ってからも時計やブランドジュエリー、バッグの相場は上昇トレンドを維持しています。実際、10月以降から都心を中心に外国人客は目に見えて増え、当社が運営する小売店であるロデオドライブも新宿、銀座エリアで来店客数の増加を実感しています。LVMHによれば7~9月期売上高は前期から大幅に増え、日本の増収率はアメリカやヨーロッパと並び2ケタを記録しているとのこと。メーカー売上も好調なようですから、古物市場にとっても追い風となりそうです。
第548号(2022/11/25発行)17面