2050年カーボンニュートラルに向けた脱炭素の動きが重視される中、モノを廃棄せず再使用(リユース)することの重要性が日に日に高まっている。リユース事業者の間では、リユースによる二酸化炭素(CO2)の削減貢献量を可視化する研究やサービス実装を行う事例が増え、今後こうした取組みが、顧客や取引先から〝選ばれる〟ために不可欠な指標になると考えられる。業界内の競争が激化している今、早いうちに乗り出しておきたい。
脱炭素時代に〝選ばれる〟企業の指標に
2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロに―。政府は2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言した。
カーボンニュートラルとは、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出量から、植林などによる吸収量を差し引き、合計を実質ゼロにすることを意味する。
リユースがカーボンニュートラルに貢献できるとすれば、生産活動に伴い排出してしまうCO2における、その排出スピードを緩和できることにあると言えよう。
第551号(2023/01/10発行)2,3面