コロナの影響で消滅したインバウンド需要の回復が見込まれる。昨年10月に訪日客の個人旅行が解禁となり、少しずつ訪日客が戻りつつある。政府は2025年にはコロナ前の水準に戻すV字回復を狙っている。円安水準が続いていることから、外国人客の購買には期待せずにはいられない状況だ。リユース企業に需要の回復や対策を聞いた。
コロナ前と異なる海外客との向き合い方とは?
中古レコードを扱う店舗の中で、最も盛り上がっているのは渋谷店だ
中古レコード人気で コロナ前8割まで回復
インバウンド需要の回復状況を見る上で、コロナ前にあたる2019年の水準にどれだけ戻っているかが1つの指標となる。
既に8割近く回復しているのが、ローソンエンタテインメント(東京都品川区)が運営する「HMV record shop」だ。中古レコードを扱う3店舗(渋谷、新宿、吉祥寺)を合わせた免税売上は、2019年と比較して昨年10月時点で40%、同11月時点で80%まで戻っているという。
「中古レコードの人気が一躍買っていると思います」とレコードショップ営業部長の竹野智博氏は話す。
第551号(2023/01/10発行)4,5面