総合リユースの大手ハードオフコーポレーション(新潟県新発田市)が今年2月、リユース業態の開始から30周年を迎えた。フランチャイズ(FC)展開の成功によって全国に拡がった店舗ネットワークは、すでに国内47全県で1000店舗に迫るが、今後は国内2000店、海外1000店舗を合わせて3000店を目指すと言う。山本太郎社長に聞いた。
海外出店を加速、7年後米国100店舗へ
コロナ収束でリアル回帰へ
個店を磨き巡りたい店に
ハードオフコーポレーション
山本太郎社長
リアル回帰が追い風
業績2度の上方修正
── 業績は好調ですね。今期は2回も上方修正されていて、通期の売上高は前期比8.1%増の256億円の見通し。何が1番の要因と考えていますか。
山本 買取が好調なんです。買取が良ければ、売上も良い。コロナで人の価値観が変わる中、SDGsやサステナブルでエコなことが重要だと、より浸透したことが1つ。もう1つが「リアル回帰」だと思います。物を手放す時っていろんな選択肢がありますが、全てがネットで解決しないことが分かったんじゃないかと。特に中古品は、ネットだといろいろなストレスもあるし、分からない部分もある。だから、リアルが大切っていうのがあると考えます。
── 世の中全般にリアルが戻って来ましたよね。そんな中でハードオフの強みは全国47都道府県に914店のリアル店舗を持つことでしょう。
第556号(2023/03/25発行)9,13面