リサイクルショップ フルツール、ネパール人女性が店長

中古家具を主に扱うリサイクルショップ フルツール（運営：F・Tカンパニー・福岡県福岡市）ではネパールから来日した女性のグルンソニヤさんが店長を務めている。ネパールではまだ家具を扱うリユース店は珍しいそうで、メンテナンスを経て商品化されていく過程が面白いという。英語対応などで外国人としての強みも発揮している。

中古品の魅力、やりがいに

洗練されたリユース店で働くのは楽しいという

同店では20～60代のアルバイトスタッフが活躍し、ソニヤさんはそれをまとめる立場。店長として店内のレイアウト作りや常連客への接客、ヤフオク！に出品するためのささげ作業、ラインを介した査定や買取り、クレーム対応など、読み書きも含めた日本語を常に使う業務に励む。当初は顧客の意味するところが分からずに苦労することもあったが、失敗するたびに代替案を考える習慣を身に着け、徐々に慣れていった。また、ソニヤさんは日本語だけでなく英語・インド語も扱えるため、外国人の接客の際に重宝されている。「仕事が大好きだから、嫌なことはあまりない」という。その前向きな性格も活躍を後押ししているようだ。

職場環境については「家族みたいなもの」だと話す。同社にはソニヤさんのほか、スリランカ人、フィリピン人やペルー人などのスタッフが関わっており、ソニヤさんの夫（ネパール人）も実は同社で働いていた経験があるなど、外国人にとっても風通しの良い環境だ。「今では私の弟も来日してフルツールでアルバイトしている。本当に家族ぐるみの付き合いができている」（ソニヤさん）。

第556号(2023/03/25発行)17面