ヤマダHD決算 リユース・リサイクル部門は11.6%増収、売上高318億円
2023年05月10日
ヤマダHD(群馬県高崎市)は23年3月期決算で、リユース・リサイクル部門である「環境」セグメントにおいて、前期比11.6%増の318.0億円を売り上げたと公表した。営業利益は同21.2%増の14.9億円で増収増益だった。
同社の環境セグメントは、グループ会社のヤマダ環境資源開発HDが担う。傘下にリユースを行う「再楽館」のシー・アイ・シー、「ショップインバース」のインバースネット、およびリサイクルを行う東金属、あいづダストセンターを抱える。
昨年5月には、群馬県内にヤマダ東日本リユースセンター群馬工場を増設、中古家電等のリユース製品生産台数を7万台から18.6万台へ増やした。物価高や環境への意識向上が追い風となった。
また今年1月にはみずほ銀行との「グリーンローン」を締結。環境課題の解決・緩和に資する事業の資金として、166億円を調達した。今後、生産台数を30万台に高めるため、山口、東北での工場新設と、滋賀の既存工場増設を進める。リサイクルプラント、エネルギープラントの新設も進め、グループ内完結型のサーキュラーエコノミーを推進する。
なおヤマダHD本体の連結売上高は前期比1.2%減の1.6兆円、営業利益は前期比32.9%減の657億円となり、減収減益だった。
第560号(2023/05/25発行)2面