私服に取り入れるファッションアイテムとして、サッカーユニフォームが人気を博している。新品だけではなく、1990〜2000年代当時ならではのデザインに魅力を感じる若年層が、古着を買う動きも見られるようになった。サッカーファン以外も、興味を持ち始めているという。
1990~2000年代のデザインに魅力
サイズや襟付きに注目
ブックオフスーパーバザー 町田中央通り店アパレル館3階に専用売り場がある。ストリート・アウトドアコーナーで、商品を見せるよう展示している
2006年のイングランド代表のユニフォームには 1万6500円の売値がついた。現在のスポンサーとは異なる、「umbro(アンブロ)」のロゴに懐かしさも
サッカーユニフォームを合わせたコーディネートは、「blokecore(ブロークコア)」と呼ばれている。発祥は2022年初頭、アメリカのヴィンテージショップ店員が動画を投稿したTikTokだ。TikTokで盛り上がる中、音楽グループなど著名人も着用、2022年のワールドカップ開催でサッカーの人気が高まり、バレンシアガなどハイブランドがサッカーユニフォームの新作を発表するといった要因も重なり、世界に拡大した。2023年もブームが続いている。
東京下北沢の古着店KIMAMA(東京都世田谷区)で代表を務める、ディレクターのリキジュ氏は「2021年のオープン時から置いていますが、昨年の8月から購入が増えました。今年に入り第二波が来ている印象です」と話す。
同店ではワイシャツやデニムなどメンズアイテムを中心に扱い、在庫300〜400点のうちサッカーユニフォームが100点ほどを占める。サッカーユニフォームの売上高が月商の約半分を占め、主力商品となった。
第567号(2023/09/10発行)13面