不用品売却市場規模2.4兆円
2023年10月11日
消費者による不用品売却の市場規模を本紙で推計したところ、前年比9.6%増の2.4兆円になったことが分かった。買取サービスの利用やフリマアプリ等を通じて、消費者が不用品を売却したことにより、1人あたり平均で約7万円の収入につながったようだ。
1人あたり約7万円の収入増加に
不用品の売却人口は3500万人
不用品売却市場規模は、リユース事業者が消費者から買取りを行った金額とCtoCで取引された金額を合算したもの。リユース市場規模が国内における消費者の購入金額ベースの規模を表すのに対し、不用品売却市場規模は、消費者による販売金額ベースの規模を表すもので、消費者の収入につながった金額規模と見ることができる。
環境省による令和3年度リユース市場規模調査によると、「過去1年間における自らが使わなくなった製品の売却・引渡し経験」を聞いたところ、68.7%が「過去1年間では利用したことはない」と回答。これを裏返すと31.3%が経験ありの割合と見ることができる。総務省による2022年の人口推計における15歳以上人口は1億1044万人。これに経験ありの割合を掛け合わせると3457万人となり、これが売却・引渡し経験者人口となる。つまり、不用品売却によって、1人あたり平均で約7万円の収入につながったと見ることができる。
第569号(2023/10/10発行)28面