総務省、「モバイル市場競争促進プラン」公表  

総務省は11月7日、「日々の生活をより豊かにするためのモバイル市場競争促進プラン」を公表した。

端末割引競争ではなく、料金・サービス本位の競争につながる環境整備を一層進める為のプランで、「納得感のある料金・良質なサービスの実現」「事業者間の乗換えの円滑化の加速」「事業者間の公正な競争環境の整備の促進」という3つの柱と8つの取組みを実施する。

具体的には「1円端末」といった過度な端末値引きを抑制し、転売ヤーを防止するための制度改定や、面倒な乗り換え手続きが不要なMNPワンストップ化の促進、MNOによる代理店の指導強化、新料金プランへの移行の検討促進のための広報などの他、周波数の追加割当やMNOとのデータ接続料の低廉化なども盛り込まれている。

また来年夏には更なる競争促進化対策や、中古品を含む端末市場の活性化対策も取りまとめる方針だ。

このプランは、11月2日付で閣議決定された「デフレ完全脱却のための総合経済対策」において、携帯電話の料金やサービスの競争促進が盛り込まれたことから、総務省が速やかに取り組む対策として公表された。

第572号(2023/11/25発行)7面