再生宝石事業を行う貴瞬(東京都台東区)は2023年9月から福利厚生の一環として、「低用量ピル」のオンライン診察・処方が受けられるようにした。女性の労働力損失を防ぐほか、社員全員が働きやすい環境を整え、持続可能な企業を目指す同社の取り組みを紹介する。
PMSで生活に支障も
生理休暇の利用者ゼロ
管理部課長で、「Re:D!al( リダイヤル)」のメンバーでもある鈴木麻未さん(左)と、広報部の木下智香子さん(右)。木下さんは今年入社したばかり。同社では採用に力を入れており、2024年には30名の採用が内定している
低用量ピル処方の導入は、同社のSDGs推進プロジェクト「Re:D!al (リダイヤル)」の活動の1つ。
リダイヤルのメンバーで管理部課長の鈴木麻未さんは「元々弊社には、生理休暇がありますが、利用している女性は1人もいませんでした。男性管理職に申請しづらいことや無給休暇になってしまうことから、有給休暇として申請したり、我慢して仕事をしたりしている女性がほとんどでした」と話す。
同社は社員の42%、管理職では33%を女性が占める。しかも、女性の平均年齢は20代半ばと若い。ちなみに男性の平均年齢も30代前半だ。
第572号(2023/11/25発行)15面