バイセル、リユース品の消臭・除菌
2023年12月07日
出張買取最大手のBuySell Technologies(バイセルテクノロジーズ、東京都新宿区)と、アース製薬が、リユース品に残る生活臭やタバコ臭などをにおいの元から消臭する取組みを始めた。においが原因で一般販売が難しかった商品の状態を上げ、流通の活性化を図る狙いだ。
アース製薬と取組み
実施商品の6割、一般販売可能に
3辺サイズ80cm×80cm×70cmほどのアクリルケースに消臭・除菌したいリユー ス品を格納し、MA-T®を充満させて噴霧する
3辺サイズ80cm×80cm×70cmほどのアクリルケースの中に、タバコ臭のついたブランドバッグが1つ。装置をオンにすると、ケースにつなぎこまれたホースを通じて、バッグの内側から霧が立ち込める。時間が経つと、ケース全体が見えないくらい真っ白に。こうして噴霧を10~30分間続け、消臭・除菌を行う。
バイセルとアース製薬によるこの取組みは、MA-TⓇ(Matching Transformation System®の略)と呼ばれる、酸化制御技術を用いたもの。亜塩素酸イオンから必要な時に、必要な量の活性種(水性ラジカル)を生成させることで、流行性ウイルスをはじめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にする。第三者機関の実証により消臭・除菌効果が確認されており、日本のほぼすべての航空機や、多くのホテル・病院・介護施設・保育園などで活用の実績がある技術だという。
第573号(2023/12/10発行)10面