実は昨年の秋頃に初めてお店の取材を受けました。ローカルTV局の夕方の情報番組で、ポップティーンモデルさんと現役女子大学生のタレントさんが2人で地域のトレンドスポットを回るという企画です。そのモデルさんがなんと古着好きだそうで、それを汲んだ番組プロデューサーの方がこの辺りの古着店を探していて、たまたまうちの店がそのお眼鏡にかなったという流れでした。
ポップティーンモデルと現役女子大生タレントが来店
プロデューサーの方から無茶ぶりされた
取材申込のされ方もなかなか新鮮で、電話でもメールでもなく、ふらっと来店された番組プロデューサーが接客の終わった僕に突然話しかけてきて「撮影してもいいですか?」というまさかの訪問営業スタイル! しかも「撮影が来週の木曜日なんです」とのこと。本当はその日に予定が入っていたのですが、こんなチャンスは二度とないかもしれないと思った僕は「もちろんです!」と即答してしまいました。
急いで店内を掃除して翌週を迎えたのですが、冷静に考えてみれば取材することはあってもされることはほぼ初めての出来事だったため、不安なまま撮影に臨みました。当日はピンマイクなるものを服の内側から通され、ロケットランチャーみたいに大きなカメラを向けられ、そして8人くらいのスタッフさんたちに辺りを囲まれて僕は完全に逃げ場を失いました。「じゃあ、リポーターの二人のお出迎えをお願いします!」とプロデューサーさんからさっそく無茶ぶりされ、僕はえええっと内心ひどく動揺しながら若手YouTuberみたいに勢いだけの拍手でモデルさんとタレントさんを迎えてしまい、お二人の苦笑いから撮影はスタート。
第575号(2024/01/10発行)20面