ローソンエンタテインメント、HMVがリユース品を強化する「狙い」
2024年03月25日
CDショップ大手「HMV」を展開するローソンエンタテインメント(東京都品川区)がエンタメ商材拡充の一環として、リユース品の強化を図っている。レコードショップの展開に加え、一昨年からトレカの取り扱いも開始。3月には大阪・心斎橋に同社初となるHMVのエンタメ商材を集約した複合店をオープンした
心斎橋にレコード・トレカの複合店
「HMV record shop」の大阪出店を検討するにあたり、トレカショップ出店の話も持ち上がったという
3月8日、大阪・心斎橋にある「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」内に、レコードとトレカショップをオープンした。これにより、HMVのエンタメ商材を集約した複合店が出来上がった。理念に掲げている「ユーザー360°エンタメサービス」を体現した、ジャンルレスなエンタメ商材が手にできる。
イギリスのCDショップチェーンHMVが、「HMVジャパン」として日本に進出したのは1990年のこと。2011年にローソングループ(現:ローソンエンタテインメント)が吸収合併を行い現体制になった。現在は国内に49の実店舗がある。
ローソンエンタテインメントは、CD不況を打開すべくエンタメ事業の多角化を強化、その一環としてリユース品の取り扱いを始め、10年前の2014年に「HMV record shop」が生まれた。同店は中古を含むアナログレコードを専門とし、渋谷に初の実店舗ができ、新宿ALTAや吉祥寺にも出店。9割強がレコードで、カセットも並ぶ。
第580号(2024/03/25発行)1面