リユース事業者　「賃上げ」8割強

本紙が4月に実施したアンケートで、今年度8割強のリユース事業者が賃上げを行うことが分かった。物価高騰や人材不足などによる賃上げ要請を受けた形。回答企業の約半数が定期昇給もしくはベースアップ（ベア）を予定しており、昇給幅では約1割の企業が10～19％の昇給を実施、もしくは予定しているという。

物価高騰・人手不足で
33年ぶりの賃上げ幅

「賃上げは33年ぶりの高水準」。3月、いわゆる「春闘」における高額な賃上げが話題となった。「グーグルトレンドワード」によると、「賃上げ」の検索数は23年春の約2倍に増えた。

賃上げの波は中小企業にも波及する。東京商工リサーチによると、2024年度の 「賃上げ実施予定」は過去最高の85.6％（n＝4239）となり、全体で3％程度の賃上げを見込む。

リユース事業者の中にも賃上げする事業者が相次ぐ。弊紙が独自にリユース事業者へアンケートを実施したところ、有効回答91社のうち、82社が今年度賃上げを実施、または予定していることがわかった。割合にして85.7％と、他業種とほぼ同等の値を示した。

第583号(2024/05/10発行)32面