YBA、上海でオークション
2024年06月10日
ブランド品や古着等の業者間オークション運営を行うYBAグループ(神奈川県横浜市)は、中国現地企業と提携し上海でブランドバッグのオークション開催に乗り出す。開催は来年の旧正月(春節)頃を計画。日本等の海外バイヤーが買い付けた際には、通関手続きで必要なインボイスを発行する。日本の手競りシステムを海外に輸出していく考えだ。
中国企業と提携、来年旧正月に手競りで
YBAは中国の淮国旧と提携を結んだ
中国はラグジュアリーブランドの一大消費国だ。こうした動きは2000年頃から続いており、膨大な中古品が埋蔵している。とはいえ、中国のリユース市場は発展途上のため、掘り起こしはまださほど進んでいない。これに目をつけたのがYBAグループだ。
同社はこのほど、ブランド品の買取販売事業を手掛ける中国の淮国旧と提携を結び、上海でブランドバッグのオークション開催に乗り出す。来年の旧正月からの開催を予定。現地の事業者及び日本や東南アジアからバイヤーを募る。
中国の中古ブランド品市場における同業者売買は、展示会形式が中心でオークションは珍しい。また、同業者間取引が日本ほど活発でないため、商品の流動性が低い。そのため、買取りの中心が小売り向き商材で、在庫状況や状態によって買取りを断っているケースも珍しくないようだ。こうした課題を業者間オークションで解決していきたい考えだ。
第585号(2024/06/10発行)1面