Shopeeは2015年にシンガポールで設立され、現在はシンガポールをはじめ、マレーシア、タイ、台湾、ベトナム、フィリピン、ブラジル、メキシコなど計11地域でマーケットプレイスを展開している。当初は消費者間向け(CtoC)のECプラットフォームとして始まったが、現在では法人対消費者(BtoC)も対応可能なハイブリッドモデルに移行した。2021年の注文数は61億回、流通総額は625億USドルに達し、販売事業者数は1000万を超えた。
日本から6ヵ国へ越境EC展開が可能
2015年にシンガポールで設立
BtoCも可能なハイブリッド型
シンガポールShopee(ショッピー)
Shopeeシンガポールのウェブサイト。化粧品や健康品・サプリメントが人気
各国で文化異なる東南アジア
ShopeeはLazadaを追撃
経済成長著しい東南アジアのEC市場は注目を浴びているが、地理的な隔たりや国ごとに文化が異なる難しさがある。楽天は2016年に東南アジアのEC事業から撤退。2017年にシンガポール市場に参入した米Amazonも苦戦している。そんな中、アリババの子会社Lazadaは地域の特性に対応したサービスで急成長し、「東南アジアのAmazon」と呼ばれている。このLazadaを追撃したのが後発のShopeeだった。
第586号(2024/06/25発行)20面