「レトロスマホ」Z世代が注目
2024年07月14日
10年以上前のスマホ(以下、レトロスマホ)を好んで買う層が増えている。メルカリでは「iPhone4」の取引量が半年前の約17倍に増加。また、これまで全く動かなかった旧型スマホの在庫が、急に動き出した事業者もいる。背景には、レトロスマホ特有のカメラ画質を求めるZ世代の存在がある。
メルカリで「iPhone4」成約17倍に
「ケートラ@ケータイトランシーバー」の屋号で中古スマホを販売するヒューマン・コア(新潟県新潟市)では、今年5月以降、レトロスマホが売れ始めたという。
同社が出品しているのは未使用のアイフォーン5s、16GB・SIMフリーモデル。価格は9980円で、商品名に「レトロiPhone」「昔のiPhone」というキーワードを織り交ぜた。「これまでずっと販売0台が続いていましたが、5月に7台、6月に6台、楽天市場で売れています」(西倉弥照社長)。
取引先から数百台の未使用アイフォーン5sを買い取っていたことから、まだ在庫はあるという。今後の販売にも意欲を見せる。
第587号(2024/07/10発行)28面