「リユース売上ランキング2024」ベスト300社が揃った。2023年度はコロナ禍が落ち着き、海外進出やインバウンド需要回復による小売の強化など攻めの姿勢をとるリユース企業が相次いだ。こういった背景から、売上高が前年を大きく上回る企業が相次いでいる。注目企業の動向を解説していく。
コメ兵 1000億円超えで初の2位
本紙がリユース売上ランキングの調査を開始して以降、首位を守り続けているのが、ゲオホールディングスだ。リユース売上高は前年比122.3％の2440.9億円と初の2000億円超えとなり、2位以下を大きく引き離している。
コメ兵ホールディングスは、ブックオフグループホールディングスを抜いて2位に浮上。2010年の調査以降、1位と2位の順位は不動だったため、この変化はリユース業界にとって大きな出来事だ。
同社は、初めて売上高が1000億円を突破、前年比138.7％の1194.5億円と大幅な増収となった。個人からの買取りが好調に推移、一方で販売は近年、卸販売の比率が上がっていたが、小売りを強化。昨年11月には、大型店を渋谷にオープンした。創業80周年に当たる28年3月期には、売上高2500億円を計画する。
第588号(2024/07/25発行)1~11,13面
