一昨年の春頃から始まった円安ドル高は、7月頭には1ドル=161円台をつけるまでとなりました。実に38年ぶりという円安水準をうけて、4月以来となる日銀の為替介入が行われるのではとも噂されますが、依然続く為替トレンドを背景に、国内のブランド古物相場は上昇しています。
円安=海外ブランド古物相場が上がる、という流れは周知のとおりかと思います。特に投機的な値動きも見られる時計は、人件費や金に代表される世界的な物価高騰も手伝って値上がりが顕著です。また、インバウンドの復調が目覚ましい今、海外市場向けの品物に人気が集中し、相場が局所的に高くなっています。代表的な商品でいえばロレックス Ref.16233などが該当し、香港市場の価格とさほど変わらない、高い相場が続いています。
海外は停滞気味、為替変動を見据え広い視野を
第588号(2024/07/25発行)23面