児童生徒一人につき一台のパソコンやタブレット端末を学校用に提供し、デジタル教育を支援する「GIGAスクール構想」の開始から5年が経過した。日東造機グループの日東ホルカム(千葉県茂原市)は7月、更新に伴う大量の教育用タブレットの排出を見込み、新たに「プロフェッショナルタブレット解体装置」を開発した。
GIGAスクール需要を見込み
バッテリー発火リスク
専用装置で軽減
本体奥のレバーを押すと吸盤が持ち上がり、端末を分解する
同社はHDD、SSD等を物理的に破壊する「Crush Box(クラッシュボックス)」など、データ抹消に関わるツールを事業者向けに開発・提供している。
新たに開発した「プロフェッショナルタブレット解体装置」は、手作業で簡単にタブレットの分離ができる。タブレットのディスプレイ(表面)と本体(裏面)を安全かつ効率的に解体し、リサイクル時の安全性を高める。
電子機器に内蔵されているバッテリーは、取り扱いを誤ると発火するリスクがあり、リサイクルを進める上で課題となっていた。
第589号(2024/08/10発行)19面