ブックオフ、不正関連で6800万円の損失
2024年10月25日
ブックオフグループホールディングス(以下:BOGH・神奈川県相模原市)で起きた従業員による内部不正問題で10月15日、特別調査委員会による調査報告書が公表された。また、不正関連で6800万円の損失が発生したことが分かった。尚、組織的な内部不正の存在は認められなかったものの、同社のチェック・モニタリング態勢には一定の不備があり、これに起因して不正行為等が発生したと指摘している。
組織的な関与は認められず
BOGHの2024年5月期の売上高は前期比9.6%増の1116.6億円、経常利益は13.4%増の34.5億円だったものの、純利益は同38.4%減の17.1億円となった。ただ、不正関連の損失は6800万円で、調査委員会費損失が5億5000万円と調査費用が純利益を押し下げる要因となっている。
財務諸表影響額の合計は8100万円、現金の横領や商品の内引きを伴う不正による被害額は5600万円だった。
予備釣銭を個人口座で受取
一時的に私的流用
不正行為等が認められたのは26店舗及び1事業部における29事案。主な類型や影響額は表を参照してほしい。その中でも影響額が1000万円を超えた2事案について紹介する。
第594号(2024/10/25発行)1面