ここ最近の中古ブランド市場を振り返ると、夏から秋にかけての相場変動は非常に特徴的でした。特に欧州と香港の市場を中心に、大きな動きが見られました。
まず、9月のヨーロッパのショーでは、8月から一転して多くの人出があり、市場が徐々に活発化してきている印象です。8月はホリデーシーズンということもあり、人出は7月と比べると6~7割ほどに減少していましたが、10月からは年末に向けた動きが加速するでしょう。日本の業者も参加しているものの、8月に急激な円高に転じた影響で、手持ち在庫の相場が下落し、赤字覚悟で売り切る姿勢が顕著なようです。多くの業者が在庫のポジションチェンジを図るため、取引自体は活況でした。
不透明な世界情勢でも焦りは禁物、冷静に見極めを
第594号(2024/10/25発行)9面