「早いもので今年も・・・」という冒頭文も、何度目になるでしょうか。おかげさまで今年も皆さまに年末のご挨拶をさせていただくことができました。毎年言っている気がしますが、今年もブランド古物業界にとって激動の一年となりました。年初から、今までのトピックを振り返ってみたいと思います。
年初から激動の1年、乱気流も徐々に明るい兆し
世間ではすっかり触れられなくなってしまいましたが、なんといっても「トケマッチ事件」の衝撃が大きかったですね。2月に大々的に報じられたこのニュースをきっかけに、2024年の出足は決して悪くなかったブランド古物時計界隈が騒然となりました。当初は古物市場への出品数が大きく減り、相場への暗雲が立ち込める事態に。
古物業者の間でしっかり横の連携をとり、相場への大きなダメージはなかったものの、いまだに市場に被害品が出品されることもあり、影響は尾を引いています。メーカーからの明確な回答はないのですが、当該品はメーカーサポートが受けられないという話もあります。この件以来、他社のブランド品の委託・貸出サービスも軒並み停止、または一部内容を変更せざるをえませんでした。こうした二次、三次被害も含めると、事態の解決にはほど遠いようです。
第598号(2024/12/25発行)13面