カジ・コーポレーション、子会社「おじゃま館」本体に合併
2017年04月11日
関西展開の重要拠点に
お宝系リサイクルショップ「お宝創庫」やゲーム店「ファミーズ」等を展開するカジ・コーポレーション(愛知県名古屋市、以下カジ・コーポ)が3月1日、子会社でゲーム店を運営する「おじゃま館」を本体に合併した。カジ・コーポは昨年3月におじゃま館をM&Aで取得していた。
おじゃま館西宮店。5月に増床し、トレカとの複合店にする
おじゃま館は大阪・京都・兵庫・岐阜で約10店展開するゲーム店で、年間売上は約8億円。関西でゲーム好きに支持されている店だ。カジ・コーポはおじゃま館の店舗網を、「関西での展開上、重要な拠点になる」(竹内武久常務)と見る。
カジ・コーポはお宝系リユース・ゲーム店・買取店など30店弱を展開するが、既存店はいずれも愛知県中心だ。店舗網を他県に拡大するにあたり、「ゼロから店のブランドを浸透させるよりも、既に知名度のある店舗をベースにした展開の方が効果的」(竹内常務)なことから、おじゃま館の屋号を残したまま運営を続ける。
またカジ・コーポは昨年12月に作ったトレカ専門の新業態「プレイズ」を、おじゃま館の売り場に併設していく考え。5月には西宮店を2倍に増床し、併設型店舗1号店としてリニューアルオープンする。同社のリユース既存店ではトレカ部門が前年比10%増で成長しており、おじゃま館の店舗網を活用してゲームの客層にトレカを広める。
カジ・コーポはM&Aで成長した企業で、ネットカフェやカラオケ機器賃貸・販売など多角経営を行う。2017年2月期年商は180億円の見込み。
カジ・コーポレーション 竹内武久常務執行役員エンターテイメント営業本部本部長
413号(2017/04/10発行)2面