ライザップがリユース本格参入 ゲーム・メディアの「ワンダー」を買収

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ライザップがリユース本格参入 ゲーム・メディアの「ワンダー」を買収

2018年03月10日

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ボディメイク客から古着買取

ライザップグループ(東京都新宿区)が2月19日、ワンダーコーポレーションの買収を決議した。公開買い付けと第三者割当によって株式を58%以上取得する見込み。ワンダーは主力のゲーム・メディア業態ワンダーグーの業績が悪化している。一方でリユース業態ワンダーレックスは順調に成長していることから、ライザップ傘下で拡大を目指す。

ライザップ.PNG

ワンダーグーは北関東中心に72店を展開し地域での知名度が高い。だが、スマホゲームの台頭や、エンタメ・レンタル市場の縮小への対応が遅れた。同業態店舗内に、ライザップ関連事業を来期中に20店出店し、シナジーを図る。ブランド品やアパレル、家電など総合リュースを行うワンダーレックスの2017年2月期の売上高は73億円。4年前から43%増加しており好調。ライザップの広告・マーケティングノウハウを注入することで、成長を加速する。

ワンダーグーの不採算店はワンダーレックスに転換する。現在レックスは23店を展開しているが、今後の出店を見据えて、2019年2月期後半には新たな買取りサイトもオープンし商品調達力を上げる。3億6000万円をかけEC領域を強化する。尚、ライザップボディメイク顧客を対象に、古着の買取サービスも導入する。

ワンダーは2業態の他「新星堂」なども展開しており300店の店舗網がある。ライザ ップは同社を取得することで、店舗網を広げることになる。

【ライザップグループ

 全ての人が、より健康に、より輝く人生を送るための「自己投資産業」として事業を展開する。主な事業領域は美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業。2017年の売り上げは952億円で資本金は1475万円、連結従業員数は5047名。(2017331日現在)2003年に健康食品を扱う通信販売会社「健康コーポレーション株式会社」として設立された。2010年にはグローバルメディカル研究所株式会社(RIZAP株式会社)を設立し、パーソナルトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」を運営、トレーニングジムや健康的な食事を通じたボディメイク事業を展開する。社名のRIZAP(ライザップ)は、「RISE」と「UP」という言葉を掛け合わせたもので、"どん底の状態からでも、その人が望む限り、必ず高く飛躍できる"との思いが込められている。

第435号(2018/03/10発行)2面

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