中古ブランド店、免税需要で明暗
2016年02月10日
1月前年比5割減の店も
訪日観光客の増加でインバウンド需要が広がってきている。中古市場においてはブランド品がその筆頭だ。ただ、中国経済の減速を受け、先行きが不透明になりつつある。そこで本紙では、外国人観光客の集まる東京・銀座と大阪・心斎橋にあるブランドリサイクル店に動向を聞いた。(関連記事3面)
インバウンド需要を取り込もうとするブランドリサイクル店
(写真はブランドオフ銀座本店)
バイヤー減で客単価下落
有力な中古ブランド小売店5店に免税売上の動向を聞いたところ、各店の明暗が分かれる結果となった。
前年の1月と比べて減ったと回答したのが3店と中国経済減速の影響を反映した。
コメ兵、ブランドオフは免税売上増加
有力ブランド小売店5店に免税販売動向を聞いたところ、銀座のコメ兵は前年1月比10~20%増、ブランドオフは30%増と伸びる一方で、同じ銀座の大黒屋は50%減と大幅な落ち込みとなった。また大阪・心斎橋の銀蔵は40%減、有力ブランド店(匿名)は微減、と訪日観光客が増加する中で、前年を下回る店舗が多かった。
385号(2016/2/10発行) 1面