ゲオ、ゲーム即時買取、査定総額1億円に
2018年11月14日
▲商品バーコードを読み取ると査定額が表示される即時買取アプリ「ゲオスグ」
ゲオ(愛知県名古屋市)が運営するゲーム機とソフトの即時買取アプリ「ゲオスグ」が、リリース約1ヵ月で査定総額1億円を突破した。昨今"即時買取"が話題を呼ぶ中、ゲオは全国約1200に及ぶ店舗網とブランド力を活かし、買取価格の"信頼感"で勝負をかける。
ゲーム即時買取、査定総額1億円に
店頭買取と同額で勝負
ゲオの即時買取サー ビスはスマホからアプリを立ち上げ、商品の外装に記載されたバーコードを読み取り、使用感や付属品の有無について選択すると査定金額が瞬時に表示される。総額1500円以上、5万円以下(初回利用時のみ上限2万円)が取引の条件。約500の金融機関で24ジカン365日、「集荷確認後、5時間以内」の振込みを可能としている。
同社では全国のゲオ ショップで店頭買取を実施する他、通販サイト「ゲオマート」から宅配買取を受け付けている。ゲオスグは即時買取という特性上、「手間をかけず、速く現金化を望む人」向けのサービスであるのは当然ながら、「最新のゲーム機やソフトに対し感度が高く、イノベーティブに消費行動を起こす人」(ICT企画部 ICT事業課 澤野雅亮マネージャー)が重要なターゲット。
▲ICT企画部 ICT事業課 澤野雅亮マネージャー
実際にPS4、任天堂スイッチ、任天堂3DSといった次世代型のゲーム機とその関連ソ フトの買取成約が、全体成約の過半数を構成している。査定額には同社が実店舗売買で培ったデータベースを基に算出している。店舗が立地する地域性や、近隣に競合店があるか無いかによって多少の差は生じるものの、店頭買取での査定額とゲオスグでの査定額はほぼ同額としている。
「全国47都道府県に実店舗を出店しているゲオだからこそ提供できる信頼感が、査定総額1億円突破の後押しになった」(澤野氏)と考察する。ゲーム商材を対象とした既存の類似サービスが存在するも、同社が最大の武器としていくのが高額査定。ゲオスグで買い取った商品を名古屋の流通センターで集約・検品し、各店に供給するか、ゲオマートに出品している。高い回転率環境を有することで「強気に、高価な査定額を提示」(同氏)でき、ユーザーの満足度アップと新規獲得を狙う。
ゲオスグは現在iOS版のみで提供。Android版は今年度中にリリース予定だ。また、CDやDVDといったゲーム関連以外のメディア商材の追加や、古着と総合リユース業態「セカンドストリート」で扱う商材も将来的に追加していきたい考えだ。
第451号(2018/11/10発行)1面