トレジャー・ファクトリー、子会社の業績回復に成功し売上高22%増の161億円に
2019年01月11日
子会社の業績回復に成功
売上高22%増の161億円に
リユースショップを運営するトレジャー ・ファクトリー(東京都千代田区・野坂英吾社長)は、前年からリユース売上高を22%伸ばし、161億6000万円となった。成長の要因は、前々期に買収したカインドオル社の業績改善による貢献だ。
カインドオル社の業績回復に向け、トレジャーファクトリーの販売ノウハウを取り入れた。カインドオル社は、ブランド古着に特化した店舗販売、WEB販売をする 。買収により、販売情報の管理ができるPOSシステムを入れ替えた。また、トレジャーファクトリーの持つデータ分析のノウ ハウを共有したことで、カインドオル社の業績が改善した。
今後は、既存店の取り扱い商品の拡充やリニューアルで収益底上げを狙う。総合リユースのオンラインショップを活用し、WEB販売に力を入れる。また、新規出店で売上が拡大したことから 、今後も物件を精査し新規出店を進める。2019年2月期の経営方針では、12店舗前後の出店を目標としている。タイに出店した店舗も買取・販売ともに好調。現地スタッフの育成をはじめとした運営基盤の安定化を目指す。
長期計画では、地域を絞って集中的に出店するドミナント出店を進めるなど、海外事業にも積極的に乗り出す考えだ。既存事業では、昨年11月に千葉幕張に、総合リユースと中古スポーツ・アウトドア用品専門の複合店を開設。新たな成功モデル確立を狙う。
第455号(2019/1/10発行)3面