JWA、古物市落札前に支払い 出品者の資金繰り支援
2019年04月10日
・日本オークション協会「前払いサービス」を試験的に開始
・サービスでは想定額の7、8割を競り前に払い、現金化を早める
・前払いサービスはリアルな古物市場では同社が初
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古物市落札前に支払い
出品者の資金繰り支援
ブランド品等の古物市場JWAを運営する日本オークション協会(東京都港区)は、4月の開催から出品者に対し、競りより前に代金を支払う「前払いサービス」を試験的に開始する。資金繰り等に悩む出品者を支援することで、オークションの活性化につなげていきたい考えだ。
「前払いサービス」は、JWAに出品すると同社が査定した想定落札額の70~80%をり日より前に支払うというもの。通常は競り日の翌日に振込を行っており、現金化のスピードが1週間程度早まる。競り後には、落札が確定した金額と前払いした金額の差額を支払う。不落札となった商品は、返金確認後に返品する。前払いの上限枠は設けていないが、集荷時の検品において偽造品、破損品等は対象外となる。「3月は決算期を迎える企業もあり、先にいくらか入金できないかと複数社から打診がありました。
また、4月開催はGWを含め10連休があり、通常よりも振込日が大幅に遅くなるため、出品者から相談がありました。それならいっそサービス化しようということになりました」と運営会社の1社であるおお蔵の古賀清彦社長は話す。4月は、バッグ大会が18日、時計大会が29日、宝石大会が30日に開催される。各競り日の1週間前から前払いの受付を始める。振込は同社の査定が済み次第順次行う。前払いサービスは、リアルの古物市場では同社が初めて。ネットではエコリングが運営するエコリング・ジ・オークションが「先払いサービス」を行っている。
第461号(2019/04/10発行)1面