『リサイクル通信』が推計、中古市場2兆円規模に CtoC拡大で前年比12.3%増
2019年05月11日
・フリマアプリの拡大で市場規模が2兆円と8年連続拡大
・服飾雑貨や家具・家電などが大幅拡大に対し、携帯・スマホは鈍化
・22年には3兆円と予想、21年にはCtoC市場がBtoBを上回る見込み
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リサイクル通信が中古市場規模の推計を行ったところ、2017年の市場規模は約2兆円となった。調査対象とした09年以降8年連続での拡大。フリマアプリの急速な拡大が市場を押し上げている。(関連記事→《データでみるリユース市場》中古市場2兆円時代に ネット市場がリアルを超える)
17年の市場規模は前年比12.3%増の1兆9932億円。販売経路別では店舗販売が0.8%減。事業者のネット販売が15.9%増と伸び、BtoC市場では3.2%増となった。市場を大きく押し上げているのはフリマアプリで、ネット販売のCtoCセグメントは35.6%増の6905億円に拡大。ネット販売全体では、1兆222億円とリアルの市場を初めて上回った。
商品別では「衣料・服飾雑貨」が、前年比46.8%増の2743億円に拡大。「家具・家電」、「ベビー・子供用品」、「玩具・模型」、「日用品・生活雑貨」、「スポーツ・レジャー用品」が2ケタで伸びている。また、伸びが鈍化していた「ブランド品」や、これまで低調だった「書籍」、「ゲーム・メディア」が若干持ち直している。一方、「携帯・スマホ」の伸びは鈍化している。
本紙ではこれまで2兆円程度の規模となるのを2020年と予測していた。そこで改めて将来予測を行ったところ、20年には、2兆6000億円、22年には約3兆円規模に拡大すると予測する。21年にはCtoC市場がBtoC市場を上回る見込みだ。この推計に法人間の売買や輸出は含まれていない。また、自動車や住宅等は対象外。
第463号(2019/05/10発行)2面