《全国ダーツの旅☆鹿児島県》買取隊、日本一周終えて買取表示目にし 自転車売却と宅配依頼した男性客
2019年07月07日
リサイクル通信 全国ダーツの旅
~鹿児島県 編~
ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー
日本一周終えて買取表示目にし
自転車売却と宅配依頼した男性客
買取隊(鹿児島県鹿児島市)は金券、家電、ブランド品などを中心に扱う買取店だが、山下大代表が6年前からトライアスロンを始めたのを契機にロードバイクの買取も行うようになった。鹿児島でロードバイクを買い取る店は少ないことから、口コミで徐々にお客が増えているが、時折、店頭の「ロードバイク買い取ります」の看板を見て、飛び込みで来るお客もいる。その中の一人に2年ほど前に来店した30代の男性がいた。
男性はフェリーで沖縄に渡り、そこで日本一周の旅を終えて鹿児島に戻ってきた。もう自転車を漕ぐのは嫌だと思いながら走っていたところ、同店のロードバイク買取の表示を目にし、自転車を売って、荷物を宅配で自宅に送ろうと思いついた。
男性の自転車はランドナーという旅用のもので、膨大な荷物を積んでいた。余りに疲れた様子だったので、山下代表は男性の願いを快く聞き入れた。
「日本一周が夢で、仕事に一区切りつけて旅に出たそうです。自転車の旅は雨風や暑さ寒さに遭っても、ペダルを漕ぐしかありません。その苦しさも含めて楽しむところがトライアスロンに似ているような気がして、応援したいと思ったのです」と山下代表。
同店はフェリーの発着所が近いことから、その男性以外にも、日本一周を終えた青年がロードバイクを売りに来ることがある。
第466号(2019/06/25発行)19面